歯ぎしり
2013.07.29更新
こんにちは
今日は歯ぎしりのお話です
歯ぎしりは、睡眠中に無意識のうちに上下の歯をギリギリとこすりあわせる運動です。
それ以外の運動も含めて、専門用語でブラキシズムといいます。
ブラキシズムは、以下の3種類があります。
・グラインディング(上下の歯を強く接触させてギリギリと前後左右に動かす運動、いわゆる歯ぎしり)
・クレンチング(歯を強くかみしめる運動、いわゆる食いしばり)
・タッピング(カチカチとかみあわせる運動)
ブラキシズムが起こる原因は、主にストレスと噛みあわせの異常といわれています。
噛みあわせの異常は、例えば一か所だけ強く当たっている場所がある、などの事です。
このブラキシズム、歯にとっても全身的にも、とてもよくないんです
①咬耗(歯のすり減り)
②歯が欠けてしまい、知覚過敏を引き起こす
③歯の痛み
④歯の動揺
⑤咬筋(頬の筋肉)の肥大(エラが張る)
⑥頬や舌の痛み
⑦顎関節症
⑧肩こりや偏頭痛
などなど、百害あって一利なしです
それでもギリギリやってしまうのは、ちょっとでもストレス解消になるんでしょうね・・・。
ブラキシズムの治療法は、まず、患者さんに自分はブラキシズムをしている、と認識してもらうところから始まります。
そして、自己暗示療法、カウンセリング、マウスピース治療、咬合調整法などを行います。
自己暗示療法というのは、潜在意識のなかにブラキシズムを気づかせる暗示を行う方法です。
例えば、「歯ぎしりに気づいたら、すぐにやめる」と自分に言い聞かせるのです。
カウンセリングは、精神的ストレスを軽減するために行います。
ブラキシズムの原因はストレスなんだと認識してもらうことと、ストレスをなるべく溜めないように生活の改善をしてもらうことが目的です。
マウスピース治療は、上下の歯の接触を断ち、筋肉の異常収縮を防ぎ、歯や歯周組織を保護するものです。
積極的治療として最も多く行われています。
咬合調整は、ブラキシズムの原因となっている噛みあわせの異常を取り除くために行います。
例えば、一か所だけ強く当たっている場所を削って調整する、などの事です。
もし上記の症状にお悩みであれば、まず一番初めにブラキシズムが原因かもしれないと思ってください。
そして、ご自身で自己暗示療法をしてみてください。
起きている時でも仕事中などに、無意識のうちに食いしばりをしている方もいるかもしれません。
気づいたら、やめる。 これで治らなければ、歯医者に相談してみましょう