歯の白濁(白斑)
2013.01.15更新
こんにちは
昨日は大雪で大変でしたね
今朝もカチカチに凍った雪のせいで車が立ち往生したり、転びそうになったり・・・
気を遣って歩いたので、変なトコが筋肉痛です
今日は久々に、歯の話題です(本当に久々
)
歯の白濁(白斑)ってご存知でしょうか?
歯は白い、とよく言いますが、表面を覆っているエナメル質が半透明であるために、詳しく言えば歯の色というのは「半透明の黄白色」というのが正しいでしょう
ですが、この半透明の黄白色の歯に、時々白濁(白斑)が見られることがあります。
白濁(白斑)つまり不透明な真っ白の部分が部分的に現れます。
しかも、この白濁(白斑)はいつの間にか大きさや形が変わっていたり、場所が変わっていたりします。
子どもの前歯などにこれが現れると、お母さん方はビックリしますよね。
実は、この白濁(白斑)の正体は「エナメル質の表層下脱灰」なんです
エナメル質は、大体1.5ミリほどの厚さで歯の表面を覆っている体の中で一番硬い組織です。
そのエナメル質のうち、表層の20~30マイクロメートルの部分は表層エナメル質といって、エナメル質のなかでも最も硬くて、フッ素を多く含み、耐酸性が高い(酸に溶けにくい)部分なんです。
その下の表層下エナメル質というのは、若干の有機質を含んでおり、表層エナメル質よりは耐酸性に劣る部分です。
表層下脱灰というのは、表層エナメル質は残っているけれど、その下の表層下エナメル質は脱灰して(酸に溶けて)いる状態を表します。
「OralStudio」より(黒い部分が脱灰した表層下エナメル質)
この状態を歯の表面から見ると、白濁しているように見えるのです
重要なことは、この表層下脱灰の状態はむし歯の初期段階であり、この状態であれば、再石灰化(再びエナメル質がが結晶化して元に戻る)が可能であるということです。
ですから、歯の白濁(白斑)が現れた時は、薄~くなったエナメル質表面を壊さないように、歯ブラシを細かく動かして、フッ素の含まれた歯磨き粉で磨いて、酸を出しているプラーク(歯垢)を除去してやることが必要です。
食べ物も、酸の多く含まれているものは控えたほうがいいでしょう。
そうすれば理論上では、白濁(白斑)は少しずつ縮小し、元の健康なエナメル質に戻ってくるはずです。
逆に、一度穴が開いてしまったら、むし歯は元に戻りませんので、歯医者さんで治す必要があります。
ご自分や、お子さんの口の中を日ごろからよくチェックしてみてください
もしかしたら、むし歯のカウントダウンが始まっているかもしれません
今日の我が子
昨日の大雪の日、親戚で新年会をやりました
ウチの子は毎度ながら人見知りで、初めはお父さんに張りついて離れませんでしたが・・・
お腹がいっぱいになった後は、一つ年下の従妹と一緒にスマホで動画鑑賞
2人ともすごい集中力