皆さんこんにちは。
急に秋らしくなってきましたね
今日は、おなじみの歯石についてお話します。
前回お話しした歯垢(プラーク)は、水分とばい菌の塊です。
歯石は、唾液や血液中に溶け込んでいるカルシウムがプラークに結合沈着して、硬くなったものなのです
実は、歯石そのものには生きているばい菌はいません。
ではなぜ歯石が歯周病に悪いのかというと、次の理由があります。
・歯石の表面はザラザラで、たくさんの小さな穴が開いているので、ばい菌は歯石の表面にくっつきやすく、そのばい菌(プラーク)が悪さをするため
・歯石の表面がザラザラで、歯周組織を傷つけるため
そして、歯石は「歯肉縁上歯石」と「歯肉縁下歯石」という2種類に分けられます。
歯肉縁上歯石は、普段皆さんがよく見る歯石です。
主に唾液中のカルシウムとプラークが結合した歯石です。
色は白く、下の前歯の裏によく付いています。
どうしてここによく付いているかというと、舌の裏の付け根には唾液の出口があるので、下の前歯の裏は、唾液に溶け込んでいるカルシウムの濃度が高いからなんです。
歯ブラシでは取れませんが、専用の器具でひっかくと簡単に取れてきます。
歯肉縁下歯石は普段皆さんが目にすることはあまりないでしょう。
歯周病が進むとこの歯石が付いてきます。
なんとこの歯石、色が黒いんです
これは、血液中のカルシウムとプラークが結合してできたためです。
歯周ポケットという歯茎と歯の間の隙間で、歯根の表面にガッチリと付いてきます。
歯石を取った際にこれがでてきたら要注意です
歯磨きでプラークを取りきれなかった場合、部位にもよりますが、2~3日のうちに石灰化を始め、1週間で完全な歯石になります。
ですから、歯科医院でクリーニングをしたからといって安心ではなく、その後のご自宅での歯磨きがとっても大切なんですね
今日の我が子
先日の祝日の写真。
久しぶりに公園で遊びました