こんにちは
今日のお話は、歯と詰め物はどうやってくっつくか?
歯を削って、白い詰め物で治す方法を、レジン充填といいます
白い詰め物=レジンで、これはプラスチックのことです。
レジンは初め軟らかいので、むし歯のところだけを削ってくり抜かれたような形の穴でも、ギュウギュウと詰め込むことができます。
形を整えてから光を当てると、硬くなって歯と同じくらいの強度がでるのです。
このとき、歯とレジンがぴったりくっついていなければ、隙間からばい菌が侵入し、またむし歯になってしまいます。
ですから、レジン充填は接着が命!なのです。
今では、接着技術の進歩により、歯とレジンを隙間なくくっつけることができるようになりました。
どうやってくっついているのか、電子顕微鏡写真でお見せします
これは接着の前処理を行ったエナメル質表面です。
前処理は、酸で歯の表面を脱灰させ、軟らかい部分や汚れを除去するために行います。
前処理が終わった歯の表面は細かい凹凸がたくさん
ここに接着剤を流して一度硬め、次にレジンを詰めて光で固めるので、ガチっと接着するのです。
次は象牙質と接着剤の間の写真。
3層見えますか?
一番下が象牙質、真ん中は接着剤、上がレジンです。
象牙質は象牙細管という細い管がたくさん通っています。
その管にレジンが入り込み、機械的な保持力でまたまたガチっと接着します。
管に入り込んでいたレジンが何本も見えます。
みなさんも、ほとんどの方はレジン充填をしたことがあるのではないでしょうか?
ご自身の口の中で、歯とレジンがこんなふうにくっついていること、お分かりいただけたでしょうか
今日の我が子
トウモロコシを珍しそうに眺める我が子。