その他の病気・治療について

歯科治療中断の危険性　その２

2012.08.27更新

こんにちは毎日暑すぎますね。

今日は、歯の被せ物の治療中断の危険性についてお話します

歯を削り、その型を取って、次の来院時に被せ物や詰め物をする治療は、次の来院時までの間、仮歯や仮詰めをして帰ってもらうことが多いですが、たまに、仮歯や仮詰めの状態で治療を中断されてしまう方がいます。

ですが、仮歯や仮詰めは、あくまでも仮のものですので、長期間放置しておくと様々な問題が生じてしまうのです

仮歯はプラスチック材料で作りますが、比較的軟らかく、小さな気泡がたくさん混入しています。

長期に口の中に入れておくと、小さな気泡の部分にはばい菌が繁殖し、仮歯自体がばい菌のすみかになってしまうのです。

仮歯の下が歯の場合はむし歯になってしまうでしょうし、仮歯も臭ってきますので、注意が必要です。

また、仮詰めを軟らかい弾力性のある材料でした場合、仮詰めと歯の間に隙間があるので、長期に放置するとそこにばい菌が繁殖し、必ずといっていいほどむし歯になるでしょう

せっかくむし歯を削り取って、新しく人工の歯を作ったのですから、治療を中断したら、本当にもったいないです。

ずいぶん前に中断してしまった、という方も、またむし歯になっている可能性が高いですから、時間をみつけて歯医者さんに行ってくださいね

今日の我が子

またお盆の写真。

熱海にある戸田幸四郎絵本美術館に行ってきました。

館内は絵本の原画が展示されています。

テントウムシが熱い

お庭のテントウムシに乗ったはいいけど、あちっあちちっ

カメラ目線どころじゃないよね、ごめん

熱海は何度も来ましたが、頼朝ラインは初めて通りました

途中、とても景色がよくて、気持ちが良かったです

このあと絵本を買って帰りました

歯科治療中断の危険性

2012.08.22更新

みなさんこんにちは

今回は、歯科治療を中断してしまった方にはぜひ読んでいただきたい、その危険性についてお話します

まず、一番多いのが、歯の根の治療を中断してしまった場合ではないでしょうか。

歯の根の治療は、主に「感染根管治療」といいます。

感染根管治療は、歯根の中にある、神経の通った管（根管）の中に繁殖したばい菌を取り除くために行います。

この治療は最低でも２～３回はかかり、なかなか症状が治まらないような場合は、さらに何回も通っていただかなくてはいけない治療です。

ですから、途中で面倒になって、治療を中断される患者さんが多いんです

しかし治療途中ですから、歯には歯根と交通するための穴が開きっぱなしですし、いくら蓋がしてあっても仮詰めですから、長時間経つと隙間が広くなり、そこから新たにばい菌が入り込み、治療前よりももっと深刻な状態になってしまうこともあります。

また治療途中では、綿栓（抗生剤のついた細長い綿）を根管の中に入れておきますが、抗生剤の効果はせいぜい２～３日なので、治療を中断して長期間放置すると、綿栓は逆にばい菌の温床となってしまうのです

もし歯の根の治療を中断してしまった経験があるなら、とにかく時間をみつけて歯医者さんに行かれた方が賢明です

中断したから、また行きづらい・・・なんてためらわずに、ご連絡くださいね

次回は歯の根の治療以外の歯科治療中断の危険性についてお話します

今日の我が子

オラッチェ

またお盆の時の写真

牧場でヒツジにエサやり体験

ひとりじゃできないので、母が抱っこして・・・

お、重い・・・

楽しかったね

歯周病菌で命を落とす？！

2011.10.20更新

みなさんこんばんは

今日は、「本当は怖い家庭の医学」調でいきます

歯周病菌とは、ＬＰＳ（リポポリサッカライト）という毒素を持ち、口の中に持続的に感染している細菌の総称です。

ＬＰＳは炎症因子を誘発させ、体のあちこちで色々な悪さをします。

重度の歯周病にかかった人は、心疾患、脳血管疾患や、低体重児出産のリスクが高くなることが報告されています。

その他にも、歯周病は動脈硬化や糖尿病とも関係しています。

また、高齢者の主な死亡原因の中に肺炎がありますが、その多くが誤嚥性肺炎といって、口の中の細菌を唾液や食物と一緒に食道ではなく気管に入れてしまい、肺の中で細菌が繁殖して炎症を起こしてしまうのです。

たかが歯周病菌とあなどらずに、命を落とすかもしれない恐ろしい病気につながることを知り、日ごろの口腔ケアを見直してみてはいかがでしょうか？

そしてお決まりのコーナー「今日のわがこ」・・・

初めての靴

いよいよ靴の登場です！

外でも歩く歩く・・・

歯のクリーニング

2011.10.05更新

こんにちは

今日は歯のクリーニングについてお話します。

歯のクリーニングでは、歯垢（プラーク）、歯石、歯の着色などを除去します。

歯が着色する原因は、お茶、コーヒー、ワイン、カレー、たばこ、むし歯と色々ありますが、一番多いのはお茶の茶渋でしょうか。

以前、大学院にいたときに、コーヒー、紅茶、ワインを使って歯を着色させる実験をしたのですが、ダントツで紅茶が着色しました。

歯の表面に張りついているだけの汚れであれば、クリーニングで完全に取ることができます。

超音波スケーラーという器具で大まかな汚れを除去し、電動ブラシに細かい研磨剤の入った専用のペーストをつけて磨くことによって、歯の表面をツルツルに仕上げます

一方、歯の中に入り込んでしまった汚れはクリーニングだけでは取れません。

歯の表面の細かい亀裂に入り込んでしまった汚れや、歯全体にしみ込んだような黄ばみは、ホワイトニングの適応になります

（こばやし歯科クリニックでは、オフィスホワイトニングといって、医院内で行うホワイトニングが人気があります。詳しくはＨＰをご覧ください　

むし歯による着色は、むし歯の治療で取ることになります。

むし歯の場所や大きさにもよりますが、小さなむし歯であれば、白いプラスチックの材料を詰めて治すことができます。

余談ですが、ココアは歯を着色すると思いますか？

・・・実はほとんど着色することはありません

逆に、ココアは食物繊維を含んでおり、それにより着色を除去する効果まである、と言われているんです

ココアの入った歯磨き剤なんてのもあるんですよ！

ホワイトニング中の方で、色の濃い食物を禁止されている方でも、ココアなら心配しなくて大丈夫でしょう

とある日の風景・・・

あんな小さな体のくせに、布団2枚分にわたって寝ています

ちなみに手前左の足は、おばあちゃんがくれたウサギのぬいぐるみの足です

みんなまっすぐ寝なよー・・・