歯の根の治療中断の危険性
2013.05.13更新
こんにちは。
今日は、歯科治療を中断した場合に起こりえる危険性について。
歯科治療って、何度も通わなくてはいけなかったりして大変ですよね。
途中で嫌になったり、痛くなくなったりして、治療の途中でも行かなくなってしまった・・・なんて話は多いです。
でも、通わなくてはいけない理由を知れば、嫌でも通いたくなると思います。
歯科治療といっても色々ありますが、何度も通わなくてはいけない治療の代表が「歯の根の治療」です。
むし歯が大きくなって、歯の中の神経に達すると、神経がばい菌に侵されます。
そのままにしておくと、ばい菌は神経を伝って根の先まで侵入し、まわりの骨を溶かして膿の袋を作ります。
病巣が根の先にあるので、噛んだ時に痛みが出るようになります。
この状態の治療は、とにかく根の先にいるばい菌を取り除くことです。
根の中にある神経の入っていた管の中に、ギザギザのついた細い針を入れて、管の中にいるばい菌をこそぎ落とすのです。
この治療は、状態によってはなかなかよくならず、長引くこともあります。
なぜなら、根の先という見えない場所の治療に加え、人の歯根というのはとても個人差が大きく、根の管が複雑に分岐していたりすると、ばい菌を容易に取り除けないのです。
そこで治療に通うのが面倒になって、治療を中断してしまうケースが多いのです。
しかし、ここで治療を中断すると、膿の袋はますます大きくなって、抜歯しなくてはならない状況になりがちです。
どうしても治療に通うのが難しい場合は、数か月効果が持続する薬を入れて、簡単に外れない硬い仮詰めを被せておけばいいのです。
面倒だからといって途中で中断する事は、その歯を諦めてしまうことになり、将来的にもっと治療にお金を費やさなくてはいけなくなることをよく覚えていてください!