院長日記 | 2013年2月

入れ歯との付き合い方

2013.02.28更新

こんにちは

今日は入れ歯との付き合い方とおいうお話

初めのうちはぴったり合っている入れ歯でも、長く使っているうちにゆるんではずれやすくなってきてしまうものです。

それは、噛みあう大きな力を常に支えている歯ぐきが、老化の影響で痩せてきてしまうためです。

少し合わなくなった入れ歯を我慢して使い続けていると、波が岩を侵食するように、ガタつく入れ歯は歯ぐきをどんどん削ってしまい、最終的には歯ぐきがほとんどなくなってしまうこともあります。

こうなると、どうやっても入れ歯を支えることができなくなって、食べることがとても困難になってしまいます。

歯ぐきが痩せるのを最小限にとどめるために何が大切かというと、定期検診です

そこまで痛くないけど少しだけガタつくな、と感じたら、迷わず歯科にかかって入れ歯の裏側に裏打ちをしてください。

人工の歯がすり減っても、早いうちであれば盛り上げて元の高さに戻すことができます。

こまめに定期検診を行って入れ歯のメンテナンスをしていれば、同じ入れ歯を長く使うこともできるし、歯ぐきが痩せるのを最小限にとどめることもできるのです

テトラサイクリン歯

2013.02.27更新

こんにちは

今日は、歯の変色のひとつ、テトラサイクリン歯についてご紹介します

テトラサイクリンというのは、抗生物質のひとつです。

この薬は、マラリアやレジオネラ感染症、マイコプラズマ感染症、ニキビ、梅毒などの治療に使われます。

基本的に、妊婦や授乳中、8歳以下の小児には禁忌（投薬してはいけない）指定されています。

ただし、重症の感染症でテトラサイクリンが最も有効であると判断された場合、投薬されることがあります。

なぜ禁忌指定されているかというと、骨や歯に色素沈着を引き起こすからです。

母親のお腹の中にいる胎児のときから、歯は作られています。

永久歯の歯冠（歯茎より上に生える歯の部分）が完成するのは約8歳までです。（親知らずはもっとかかります）

歯が作られている最中にテトラサイクリンが体内に取り込まれると、その時期に作られた歯の表面にバンド状に黄色～褐色の変色が現れるのです。

テトラサイクリン変色歯馬渕歯科医院HPより

例えば上の写真の場合、上の一番前の歯2本は、歯の根元に近いあたりに広く変色が見られます。

上の一番前の歯は、歯の石灰化の開始が生後3～4か月から始まり、4～5歳で歯冠（歯茎より上に生える歯の部分）が完成します。

つまり、大体3歳～5歳くらいまでの間に長期間テトラサイクリンを使用したことになります。（正確に時期を特定するのは難しいですが）

昔はテトラサイクリンのこの副作用は周知されていなかったのか、または軽視されていたのか、このような変色はよくあったようです。

ですが、今ではホワイトニングが普及し、技術も向上してきました。

以前は難しいとされていたテトラサイクリン歯も、歯を削らずにホワイトニングだけで、ある程度の色の改善が望めるようになりました

個人差もありますし、完全に変色を取り除くのは難しいですが、試してみる価値はあると思います

ブログ100回突破！

2013.02.25更新

こんにちは

前回ブログを更新したあと見直していたら、100回突破したんですね

我が子ネタがほとんどですが、まあよく書いたなと思います

今日の我が子

今日じゃなくて昨日ですが、藤沢にある新林公園に行ってきました

面積が16.16ヘクタールとかなり大きな公園ですが、そのうちのかなりの面積は森林となっています。

半分は山という感じ。

山の上には展望台があり、晴れている日は富士山や、相模湾、江の島がよく見えます

山以外は池や古民家、広場があり、小さい子どもから少し大きな子供まで遊べる滑り台やロープウェイなどの遊具がたくさんあります。

昨日も日曜だったので、大勢の親子連れでにぎわっていました。

新林公園

ウチの子も大興奮。おしりで静電気を作りながらエンドレスで滑っていました。

こんなに遊んでも、この日は昼寝ナシ！

どうなってるんだか・・・

納豆ぐるぐる

2013.02.22更新

こんにちは

好ききらいが多い我が子

見た目がダメだと口に入れようともしません。

子どもが好きそうな、ポタージュスープも大嫌い

イモ類も苦手。

豆は表面がつるつるしているので口に入れることもありますが、基本食べません

以前納豆を食べさせようとしたときに、あのグロテスクな外見だけで拒否されたことがあったので、それ以来あきらめていました。

一方、お父さんは納豆大好き人間なので、おかずがもう一品ほしいときはほとんど納豆
（これほど横着できるおかずってないですよね）

目の前でお父さんが納豆をおいしそうに食べるのを見ているうちに、納豆への嫌悪感が薄れたのか、最近では息子も納豆を食べられるようになりました

そんなある日の光景。

お父さんの食事中、いつものように納豆を手に取る我が子。

「ぐるぐるぐる」と納豆をかきまぜるしぐさ。

はいどーぞ

「はいっどーぞ！」

じーっ・・・

のりものチョコ

2013.02.20更新

こんにちは

今日は我が子ネタのみ

先日のバレンタインデーで、息子に「のりものチョコ」をあげました

道路や線路の絵が描いてある紙が一緒に入っていて、乗り物の形をしたチョコを乗せて遊ぶというもの。

乗り物チョコ

チョコはあまり食べさせるとマズイので、紙の上にトミカを乗せて遊びます

それに飽きると、今度は「〇〇はどこ？ゲーム」。

お父さんに、「赤いブーブはどこだ？」と出題され、「うーん」と悩むポーズ。

乗り物チョコ

「うーん・・・」　笑っちゃいます。

見つけると、「ここー！」と指さし、得意げ

「もっかい！もっかい」と何度も遊びました

なぜ歯科治療を中断するとマズイのか？

2013.02.19更新

こんにちは

今日も頑張って自転車で保育園まで送ってきたのですが、ウチのあたりは雨から雪に変わり、顔に雪がバチバチ当たってすごく寒かったです

ちなみに息子はベビーカー用のレインカバーとフットマフの中でぬくぬくしていました。

「さむいないよー」だそうです

今日は以前にもお話しましたが、歯科治療を中断するとマズイことになる例を紹介します。

例えば、大きなむし歯があって、次回治す予定だったけれど中断してしまった場合は、放っておけばむし歯が進んで神経を取らなければならなかったり、抜歯しなくてはならなかったりしますよね。

それは皆さんすでにお分かりのことだと思います。

では例えば、仮の歯を入れておいたまま治療を中断してしまった場合

仮歯も白いので、見た目も気にならないし、普通に使えているからこのままでいいと思ってしまう方もいるかもしれません。

ですが、仮の歯はあくまで仮！なのです。

仮歯と歯との隙間を埋めていたセメントは次第に削られ、隙間には菌がずっと付着したままとなり、むし歯になります。

むし歯にならなくても、避けられない問題があります。

仮歯の素材は柔らかいプラスチックで、細かい小さな穴がたくさん空いており、そこに菌が繁殖し、長期間経つと臭いが出るんです

仮歯を放置している方、してもいいと思っていた方、治療を終わらせましょう

そしてご自分の口の中にもっと関心を持ってください

歯は勝手に治りません。失うと、もうそれっきりなんですから。

今日の我が子

また観音崎の写真。

灯台とじいじと

肺炎の原因は口にあり！

2013.02.18更新

こんにちは

冷たい雨ですね。さすがに春が恋しいこの頃です

今日は、最近になって特によく耳にする肺炎のお話

平成23年になって高齢者の死亡原因は、肺炎が脳血管疾患を上回り、第3位になりました。

その恐ろしい肺炎ですが、原因となる菌の多くは、口の中の菌だってことご存知でしょうか？

その理由は、誤嚥（ごえん）です。

誤嚥とは、唾液や食物などが、食道ではなく気道に入ってしまうことです。

よく水などを飲んだ時に咳き込んだりすることがありますが、あれが誤嚥です。

高齢者では、誤嚥の頻度は増えてきます。

脳梗塞を患った人も誤嚥が起こりやすくなります。

誤嚥には、咳き込んだりして苦しくなる顕性誤嚥と、寝ている間などに知らず知らず唾液が気道に入ってしまう不顕性誤嚥があります。

脳梗塞を患った高齢者は、ほとんどの人でこの不顕性誤嚥が認められるそうです。
（健康な高齢者でも16％は認められたそうです）

そして、不顕性誤嚥が認められた高齢者がその後1年間に肺炎を起こす頻度は、認められなかった高齢者に対し、3.6倍にもなったということです。

「唾液に混じった口の中の菌が、誤嚥によって肺で増殖し、肺炎を起こして死に至らしめる」ということが分かったのです

つまり、口の中をできるだけ清潔に保つことが、肺炎（＝死）の予防につながるんですね

今日の我が子

ミクラス

カメラを向けると鋭い目つきで不敵な笑みを浮かべる我が子。

「次はどんなイタズラをしてやろうかぁ？」とか思ってる？

噛む力と手足の運動能力の関係

2013.02.15更新

こんにちは

今日のお話は噛む力と手足の運動能力の関係について。

実は、噛む力は食事の際に役立つだけではなく、手足の運動にも関連があるとされています

厚生科学研究報告書によると、噛む力が大きい人、中くらいの人、小さい人の3グループに分けてそれぞれ握力、片足立ち、脚力、素早い脚の動き、ジャンプ力の運動テストを行った結果、噛む力が大きい人は、運動テストの結果も良好であることが分かったのです。

しっかり噛めるということは、食事だけでなく、手足の運動にもいい影響があるんですね

逆に、歯をたくさん失ってしっかり噛めなくなってしまった人は、普段の運動にも支障が出る可能性が高いということなんです。

いつまでも元気にいたいのであれば、口の健康がとても大切だということですね

今日の我が子

先日、また私のお気に入りスポット、観音崎へ行ってきました

東京湾に行き交うたくさんの船を眺めるじいじと我が子。

観音崎と千葉の富津岬によって狭められた海の道を、遠い異国から来た大きな船がいくつも通っていきます。

戦没慰霊の碑がある広場にて。

海が光ってとてもきれいでした

熱海でお花見

2013.02.13更新

こんにちは

先日、熱海へ小旅行へ行ってきました

大好きな電車に乗ったり、大きなお風呂に入ったり、ウチの子は大はしゃぎ

早咲きの熱海桜と梅が見頃を迎えていたので、家族3人で花見もしてきました

これは糸川沿いの熱海桜。

今年は開花が遅れているそうで、まだ満開ではなかったですが、十分きれい

それから梅園へ

本当に久しぶりに3人でお出かけした休日でした。

日本の歯科治療はお得！

2013.02.06更新

こんにちは

この間は春の陽気だったのに、今日は冷たい雨や雪が降って何だかよけいに寒いですね。

今日は、日本の歯科治療はお得！というお話

最近では、歯と修復材料の接着技術が向上したために、強い力がかかる奥歯であっても、レジン（白いプラスチック材料）を詰めて治せるようになってきました。

基本的にレジンでの修復は保険内治療であるため、比較的安い値段で奥歯のむし歯も白く治せるようになってきたということです。

ですが、大きくむし歯で欠けてしまった歯は、レジンだけで治すのは難しい場合があります。

そんな時は金属で治すことになりますが、どうしても白い歯がいい、ということになると、セラミックなどを使った保険外治療になります。

保険外治療では歯1本で数万円から10万円ほどかかるので、とても高い印象ですよね。

でも、材料代、高度な技術を持つ技工士への経費、治療の時間などを考えると、決して不合理に高額な治療費ではないのです

保険内治療が安いから、そう感じるのです。

実は、タイやロシアなど、日本より物価が安い国の国立病院でさえ、日本の保険内治療よりはるかに高い治療費がかかるそうです

そう考えると、日本の保険内治療は、もうものすごくお得なのではないでしょうか？

奥歯も保険内で白く治したいと思っている方
むし歯が大きくならないうちに、超お得な日本の保険内治療を受けてくださいね