こんにちは
今日のお話は、歯周病悪化の原因となる歯の形態異常について。
歯周病は、プラーク(細菌の塊)によって歯周組織が破壊される病気ですが、歯の形の異常によって、さらに歯周病が進みやすくなることがあります
まず一つ目は、「異常に伸びた根間突起」。
根間突起とは、歯根が複数ある際に、根と根の間にエナメル質が伸びているものです。
左から根間突起なし、正常な根間突起、異常に伸びた根間突起
少しだけ伸びているだけならば異常ではありませんが、ながーく伸びているのは異常です。
エナメル質は、歯を支える骨と繊維性付着(しっかりくっつくこと)ができないので、ここだけ歯周ポケットが深くなってしまう原因になります。
二つ目は、「エナメル滴」。
その名のとおり、エナメル質のしずくのような小さな丸い塊が、歯根表面にくっついているものです。
歯を支える組織にとって、見るからにジャマな存在です
三つ目は「深い根面溝」。
根面溝は根面の溝ですが、通常は浅く、歯周病の原因にはなりません。
でも異常に深い根面溝では、そこだけプラークが落ちにくく、歯周ポケットが深くなる原因になります。
異常に深い根面溝
もしかしたら、みなさんの歯にもこんな形態異常が潜んでいるかもしれません
でも、正しい歯磨きによって影響を最小限に留めることができます
正しい歯磨きは、どんな歯周病治療にも勝る、健康に欠かせないものなのです
歯周病悪化の原因となる歯の形態異常
2013.07.03更新
entryの検索
月別ブログ記事一覧
- 2020年06月 (1)
- 2020年03月 (1)
- 2019年12月 (1)
- 2019年10月 (1)
- 2018年10月 (1)
- 2018年09月 (5)
- 2018年08月 (1)
- 2018年07月 (1)
- 2017年07月 (2)
- 2017年04月 (1)
- 2017年02月 (2)
- 2016年12月 (1)
- 2016年08月 (1)
- 2016年07月 (1)
- 2016年06月 (2)
- 2016年05月 (2)
- 2016年03月 (4)
- 2016年02月 (3)
- 2016年01月 (1)
- 2015年12月 (1)
- 2015年11月 (2)
- 2015年07月 (2)
- 2015年06月 (3)
- 2015年05月 (1)
- 2015年04月 (3)
- 2015年03月 (1)
- 2015年02月 (4)
- 2015年01月 (2)
- 2014年12月 (6)
- 2014年11月 (1)
- 2014年10月 (1)
- 2014年05月 (5)
- 2014年04月 (3)
- 2014年03月 (1)
- 2014年02月 (4)
- 2014年01月 (8)
- 2013年12月 (4)
- 2013年11月 (6)
- 2013年10月 (1)
- 2013年09月 (8)
- 2013年08月 (14)
- 2013年07月 (14)
- 2013年06月 (6)
- 2013年05月 (11)
- 2013年04月 (14)
- 2013年03月 (8)
- 2013年02月 (12)
- 2013年01月 (8)
- 2012年12月 (10)
- 2012年11月 (8)
- 2012年10月 (6)
- 2012年09月 (6)
- 2012年08月 (5)
- 2012年07月 (4)
- 2012年06月 (3)
- 2012年05月 (6)
- 2012年04月 (3)
- 2012年03月 (2)
- 2012年02月 (1)
- 2012年01月 (2)
- 2011年11月 (2)
- 2011年10月 (3)
- 2011年09月 (3)
- 2011年08月 (2)
- 2011年07月 (4)
- 2011年06月 (7)
- 2011年05月 (1)
- 2011年04月 (1)
- 2011年02月 (1)
カテゴリ
- お知らせ (19)
- 日々のできごと (143)
- 歯の大切さについて (3)
- その他の病気・治療について (34)
- 金属アレルギーについて (1)
- 親知らずについて (3)
- 根の治療について (5)
- 歯ぎしりについて (7)
- 口臭について (5)
- 口内炎について (1)
- ホワイトニングについて (14)
- 審美歯科について (13)
- 知覚過敏について (10)
- 顎関節症について (4)
- 入れ歯について (4)
- 小児歯科について (27)
- 歯周病について (23)
- オススメ歯ブラシ・フロスについて (16)
- むし歯について (21)
- 白い詰め物(レジン充填)について (8)