歯周病悪化の原因となる歯の形態異常

こんにちは

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今日のお話は、歯周病悪化の原因となる歯の形態異常について。


歯周病は、プラーク(細菌の塊)によって歯周組織が破壊される病気ですが、歯の形の異常によって、さらに歯周病が進みやすくなることがあります

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まず一つ目は、「異常に伸びた根間突起」。

根間突起とは、歯根が複数ある際に、根と根の間にエナメル質が伸びているものです。

根間突起


左から根間突起なし、正常な根間突起、異常に伸びた根間突起

少しだけ伸びているだけならば異常ではありませんが、ながーく伸びているのは異常です。

エナメル質は、歯を支える骨と繊維性付着(しっかりくっつくこと)ができないので、ここだけ歯周ポケットが深くなってしまう原因になります。


二つ目は、「エナメル滴」。

その名のとおり、エナメル質のしずくのような小さな丸い塊が、歯根表面にくっついているものです。

エナメル滴


歯を支える組織にとって、見るからにジャマな存在です

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三つ目は「深い根面溝」。

根面溝は根面の溝ですが、通常は浅く、歯周病の原因にはなりません。

でも異常に深い根面溝では、そこだけプラークが落ちにくく、歯周ポケットが深くなる原因になります。

根面溝

異常に深い根面溝


もしかしたら、みなさんの歯にもこんな形態異常が潜んでいるかもしれません

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でも、正しい歯磨きによって影響を最小限に留めることができます

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正しい歯磨きは、どんな歯周病治療にも勝る、健康に欠かせないものなのです

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